偽痛風

尿酸値

偽痛風という名前のとおり、痛風と非常によく似ている症状です。痛風は尿酸の結晶が関節炎を起こす病気です。これに対し、偽痛風はピロリン酸カルシウムという結晶が関節炎を起こす病気です。そのため、X線検査を行えば、X線写真に石灰化した結晶が写り、判別ができます。初期から膝や肘などの大きな関節に発症します。60歳以降の高齢者に好発しますが、男女差はありません。

 

 

 

 

 

痛風と間違いやすい、症状のよく似ている病気

 

突然、足関節に激痛が走ったので痛風を疑ったが、検査の結果、痛風ではなかったという経験をした人もいるのではないでしょうか。関節部が腫れたり傷んだりする関節炎は、数えきれないほど多くの種類があり、痛風とよく似た病気は専門医であっても診断に時間がかかったり、迷ったりすることもあるのです。

 

痛風に似た病気としてよく知られているのが、次に紹介していく偽痛風、外反母趾、変形性関節炎、関節リウマチです。このほか、腰の骨の変形によって神経が圧迫されて、足に痛みやしびれが起こる変形腰椎炎や、皮下組織に細菌が感染して炎症するホウカシキンエンなどがあります。

 

どのおゆな病気が間違われやすいのかを知っておくことも大切です。手足に強痛みやしびれを感じた場合は、詳しい検査を受ける必要があります。原因のわからないものは、自己判断をせずに医師の診断を受けるようにしてください。

 

外反母趾

 

足の親指のつけ根の関節から先の骨が「く」の字のように曲がっている状態です。進行すると、親指が人さし指の下に潜り込んだり、反対に指の上にのってしまったりすることもあります。この変形だけでも痛みますが、炎症を起こすと赤く腫れ、激しく痛んで痛風発作と似た状態になります。

 

 

足に合わない靴を履き続ける、足裏の筋力低下などが原因となって発症します。女性の3人にひとりが外反母趾といわれます。痛風と痛む部位が同じですが、血液検査すれば、容易に判別できます。

 

 

 

変形性関節症

 

加齢に伴い、関節部にある骨や軟骨がすり減って、変形します。歩きはじめなどに痛みが出ますが、足の指などが侵されることもあります。多くは膝や股関節などに発症し、ひざは腫れて関節液がたまることもあります。高齢者や肥満の人は要注意です。関節の状態はX線検査から判別できます。関節リウマチ痛風と判別するために、関節液検査や血液検査を行います。

 

関節リウマチ

 

全身の関節に関節炎が起こる代表的な膠原病のひとつで、炎症性自己免疫疾患です。朝の起床時に、手や足がこわばって動かしにくいと感じる「朝のこわばり」が、典型的な初期症状です。足の関節に痛みが起こると痛風と間違われることもあります。

 

痛風との大きな相違点は、関節リウマチの患者さんの約70%が女性であることです。また、痛風の激しい痛みは一週間ほどで消えるという急性的なものに対しして、関節リウマチは慢性的な痛みで、日常生活が不自由になることもあります。最近はよい治療薬が出ています。