高尿酸血症の合併症の「黄色信号」

高尿酸血症

高尿酸血症とは、血液中の尿酸が増えすぎた状態をいう。内臓脂肪が増えたり、アルコールやプリン体、果糖を過剰摂取したりすると、肝臓で尿酸の原料となるプリン体の代謝が激しくなり、尿酸がたくさん作られる。また、アルコールの摂取は、尿酸の排泄を妨害する。このように尿酸の生産が増加したり、排泄が低下することで尿酸値が上昇するのです。

 

血液中の尿酸の濃度を尿酸値といい、性、年齢をとわず尿酸値が7.0mg/d?を超えると、高尿酸血症と呼ぶ。高尿酸血症そのものは、これといった自覚症状がないのですが、高尿酸血症を放置しておくと、尿酸の結晶が関節や腎臓に沈着しはじめ、痛風発作(急性関節炎)や尿路結石、腎臓障害(痛風腎)などの病気を引き起こす。つまり、高尿酸血症はさまざまな合併症の「黄色信号」なのです。そして、一度でも痛風発作が起きていれば、高尿酸血症から痛風と病名が変わる。

 

高尿酸血症による4つの症状

 

高尿酸血症では、いまはなんの自覚症状がなくても、治療せずに放置しておくと、「痛風発作」「腎障害」「尿路結石」といった4つの症状があらわれてくる。

 

痛風結石

尿酸の結晶が皮膚の下に沈着して、こぶ状の堅い結晶ができる。足や肘、手の指、耳など体温の低いところにできやすい。痛みを伴わないことも多い。

 

 

腎障害(痛風腎)

尿管の結石が腎臓にたまり、さらに動脈硬化の合併もかかわり腎機能が低下する。悪化する腎不全となり、人工透析が必要になることもある。

 

痛風発作

痛みが起こる部位は、おもに足の関節。足の親指のつけ根が全体の約70%を占める。歩行に支障をきたすほどの激痛が走る。十分な治療が行われないと痛風結晶が生じる。

 

尿路結石

高尿酸血症や痛風の人は尿路結石ができやすい。尿管や膀胱などの尿路結石ができ、これが動くと激痛が生じ、尿の流れを止めると、水腎症という腎臓が腫れた状態になる。